2018年10月6日土曜日

Gmailの「受信トレイ」は伏魔殿、説明を試みたら泥沼にはまる?

Gmailでは、受信したメールは「受信トレイ」に表示されます。ただ、この「受信トレイ」は、Googleにとっては、ある種の「苦闘の現場」です。説明する側からすると「伏魔殿」といってもよいかもしれません。Gmailの「受信トレイ」について説明をはじめたら、"泥沼"にはまる可能性があるからです。そのあたりを、簡単に説明します。

今から10年ほど前なら、受信したメールは受信日時の新しい順番に並べていれば十分でした。メールの数が少なかったからです。

しかし現在、1人のユーザーが1日に受信するメールの数は、爆発的に増えています。Gmailはスパムフィルターが優秀なので、迷惑メールはかなりの確率ではじいてくれますが、それでも、届くメールの数は膨大です。このため、昔のように受信日時の新しい順番に並べていたら、大切なメールがあっという間に次のページに移動して、見落とすリスクが高まります。

そこでGoogleは、受信メールを自動的に分類したり並べ替えたりする仕組みを模索しはじめました。その1つが「タブ」です。Gmailの初期設定では、次のように「メイン」や「ソーシャル」「プロモーション」といったタブが表示されます。

▼「メイン」「ソーシャル」「プロモーション」といったタブごとにメールが自動的に分類される。



ここでは各タブの詳細は省きますが、これは受信したメールを自動的に分類しようとする1つの試みです(成功しているかどうかは別ですが……)。

これだけではありません。左側のメインメニューで[受信トレイ]にマウスポインタを合わせ、右端の[▼]をクリックすると、次のような受信トレイの種類を切り替えるメニューが開きます。

▼受信トレイの種類を切り替えるメニュー



これも、今回は詳細は省きますが、メールを自動的に分類・整理しようとする試みです(これも成功しているかどうかは別です)。

というわけで、Gmailの「受信トレイ」は、受信したメールを何とか分かりやすく分類・整理しようとする、さまざまな試みが行われている場所なのです。

実際、受信トレイの表示設定は項目が多すぎて、正直、複雑怪奇な状態になっていると思います。

また、Googleは蓄積された膨大なデータを人工知能などの高度なテクノロジーで分析して、メールを自動分類しようとしています。このため、ユーザーには「どういうプロセスで分類されるのかがよく分からない」という状況が生まれています。

こうしたことが、冒頭にGoogleにとっての「苦闘の現場」、説明する者にとっての「伏魔殿」、"泥沼"にはまるとか書いた理由です。

さまざまな試みのたった1つの目的は、「膨大な受信メールを、一人一人のユーザーに最適な状態で一覧表示すること」なのですが、それがとても難しいということなのだと思います。

この試みは、これからも続くと思います。


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